【逆転中】思い切ったほうがいい話。

結局は王道なのかもしれない。

変わる方法なんて言うのは。

何億回も言われててできてないことなんだから。

 

ということで外見を変えていくシリーズ、

脂肪を落として筋肉をつけるのと並行して

大事なのは、髪。です。ずばり。

 

ごたごたでぼろぼろだったときは、

というかその前からも、

女性といえばロングにしておけばいいだろうと

伸ばしっぱなしであった。

顔も大きいし、髪の毛で隠れるから伸ばせ、と。

かつ、くせっ毛で枝毛、プリンで艶もない。

ただただ、長さだけのある髪だった。

もちろん巻いたりとかしたこともない。パーマをあててもすぐとれる。

縮毛矯正ではまっすぐになりすぎて逆に不自然。

ブリーチじゃないのに、ヘアカラーだけですぐ痛む。

 

何か思い切りたくて、もうプライドが傷つくのが許せなくて

イメチェンを図ろうと思って、ハサミを入れることにした。

 

ここで、いつもの場所でお任せで切ってもらうことを避けたのは

我ながらいい判断だったと思う。

思い切りたいとき。かつ、世間話だったりをしかけてこないから楽、

いつも適当に良いようにしてくれる、という理由でいつものサロンに行くのは

この場合おすすめしない。

 

ただし、近場でいい。

近場でいいので、洗練された雰囲気(フレンドリーではなく)を

醸し出しているサロンを、ありとあらゆる方法で徹底リサーチする。

「最寄り駅の名前 ホットペッパービューティー」で検索。

出てきた結果を絞り込むことなく、ひたすら見比べる。

この場合、値段は見ない。一旦は。

自分のフィーリングで決める。

自分で決断することが大事だから。

 

自分は通いなれていたところがあって、

それこそいつも良いようにしてくれていたところがあったけれど、

とにかくばっさりいカットしたくなって。

それなら、

「自分がめちゃくちゃ垢抜けてるとして、

 その自分が選ぶ場所はどこだろう」

を基準に、ひたすらググり続けた。

 

そして選んだ美容室。「なりたい髪型」を要望欄にざっくりと書いた。

ここで書かないより、絶対何か書いたほうがいい。

髪の長さ、色、具体的なものでもいいと思うし、

もはやイメージ、単語だけ、思いの丈だけでもいいと思う。

 

そして当日を迎えた。

職人のような(美容師はそもそも全員技術を持った職人さんだと思っているけれど)

姉御のようなおねえさんに担当してもらった。

ばっさりと短くするのも久しぶり過ぎて怖いこと、

でもイメージを変えたいこと。

けど、似合うイメージなんてものは自分じゃわからないこと。

セットするのが苦手でも、なんとかやり方を教えていただいて維持したいこと。

全部伝えて、職人さんがiPadで探し出してくれたイメージ画像。

 

その時の自分が許せたので、あとはすべてを任せることにした。

 

それが正解だった。

 

またしても褒められる体験。

ばっさり切って、職人さんにべた褒めしてもらって。

料金精算の前にハーブティーがいただけるところだったので

落ち着かないままお茶をいただいていたら、

給仕のスタッフさんにも褒めていただいた。

 

家でいろんな角度から自撮りをして、セットの雰囲気を忘れないようにした。

 

次に出社した時、尊敬する女性の先輩から

「わ!かわいい…!!」と言っていただけた。

事務でばりばり仕事をされる肝っ玉の先輩からも、

「大人になったね」と言っていただけた。

 

それが何より嬉しくて、心にずっと残っていて。

辛い渦中であることに変わりはなかったけど、

とても安心したのを昨日のことのように覚えている。

 

年明けにめでたいイベントがあって、

そのヘアセットがし易いように

少し長さは伸ばしているけれど、

1年ちょっと経った今も、そのサロンに通っているし

スタイルはずっとそのままだ。

 

認められるって、ほんとうに幸せなことだ。